カテゴリ:映画( 108 )

 

『百万円と苦虫女』は最後の演出が気になった

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もう一本が、蒼井優主演の『百万円と苦虫女』

こっちの方は「たみお~」と違って、行動の理由なんかも分かりやすい。
自分を知っている人がいないところで、他人と関わらずに過ごしたいのに、
時間が経てばどうしても関わってしまう。

「100万円貯まったらその町を出ていく」というのは、そんな煩わしさから
逃げるための口実にすぎない。本当は、関わりができたらそれを捨てたいのに、
アパートを借りるには保証人がいるし、弟には手紙を書くことで「家族」のつながりをギリギリ保っている。
どうにも振り切れない、こういう中途半端さがかえってリアルだなぁと思った。

*以下ネタばれあり!

そこからの脱却として3つめのエピソードがあるんだけど、そのラストがなぁ。
「100万円貯めて出ていかれたくないから金を借りていた」という理由は、
観ていれば途中からわかるし、演出としてはいいと思うけど、その理由
を観客に提示する演出があまり良くないかなと感じた。

だって、これって劇中で一番大切な情報で、それを観客に知らせるところが
最大の見せ場になるのに、それをサブのサブであるアルバイト仲間の
女子大生に言わせるなんて、あまりにデリカシーが無いんじゃない?

正直、ここさえ気を遣ってくれれば好きな映画だったのになぁ。
さらに、最後はお互い気付かないまま終わってしまってるし。
個人的には、最後は気付いてほしかった。
やっぱり、それでこそ青春映画じゃないかと思うのだ。

で、私だったら最後をこうする、というのを考えてみた。

まず、お金を借りるシーンで、蒼井優が森山未来に渡す1万円札の中に、
破れているもの(もしくはちょっとした落書きがある物)が混じっているようにする。

そして、森山未來から、「これまで借りていた分」としてお金の入った封筒を受け取った蒼井優が、
駅で切符を買おうとその封筒の中からお札を取り出す。

すると、あのとき貸した破れた1万円札がそのまま入っているではないか!
それを見ることで「渡したお金が使われずに、そのままとってあったんだ」ということに気づく。
それはつまり、「行かせたくないからお金を借りていた」ということ。

そしてここで場面転換して、サブキャラの女子大生に
「いいんですか?そのままで」と映画のように説明させる。
それを聞いた森山未來が自転車で駅に駆けつける、、、、

こういう流れなら、ストーリーに大いに絡むし、
何より未来くんの「いて欲しいという気持ちからやったこと」
に主人公が気づかないまま映画が終わるという、何ともいえないモヤモヤを無くしてくれる。

そして、歩道橋のところで2人がお互いの存在に気付いて、
駆け寄ろうとしたところで終わり、ってのはどうでしょう。
私だったら、こういう終わり方にしたいなぁ。

でも、蒼井優のファンなら観るべきでしょうね。
ホントかわいらしいし。
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by basscla1 | 2009-10-14 00:46 | 映画  

『たみおのしあわせ』の監督はまとめることを放棄した

連休中に観た映画は2本。どちらも邦画で1本目が『たみおのしあわせ』
この映画はオダギリジョー、原田芳雄、大竹しのぶ、小林薫と、いい役者がそろっているし、
ちょっと間の抜けたセリフのやりとりが所々おかしかったりするんだけど、とにかく意味が分からないし、説明が不足している。


*以下ネタばれあり

登場人物がなぜそんな行動をとるのかという背景説明が不足(というか皆無)ため、
つながりが全く理解できない。ラストも、あの結婚式場から花嫁を連れ出す
超メジャー映画のパクリ(パロディにもなってない)から、
畑の中からやってくる、あの野球映画の超メジャー映画のパクリへと唐突につないでいて、
オリジナリティもなにもあったもんじゃない。

タイトルの「たみおのしあわせ」ってのは何? こういう映画といってしまってはそれまでだけど、
話をまとめることを放棄して、すべてブン投げるのと、観客に考えさせるということは違う。
あまりに予想外で、ビックリな映画だった。
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by basscla1 | 2009-10-14 00:17 | 映画  

DVDで「Hot Fuzz」と「シャッフル」を観た

ケーブルで「CSI」シリーズや「BONES」、
NUMBERS」といった海外ドラマを録画して観ていたので、
最近あまりDVDを借りていなかった。

本当は映画館に行こうと思っていたんだけど、
イマイチ食指が動く作品がやっていなかったので
久しぶりにSHIBUYA TSUTAYAへ。

Hot Fuzz」は、もともと劇場公開予定ではなかったのを
ファンの運動によって上映することになったということで気になっていた1本。

刑事もののパロディー(オマージュ?)が至る所にあって、
「ハートブルー」「バッドボーイズ2」「ポリスストーリー」などは
そのまんま映画の中にも出てくるほど。

それ以外にもジョン・ウーよろしく激しい銃撃バトルがあったりと、
とにかく元ネタを観ている人にとっては後半の怒涛の展開はかなり熱くなる。
意外にサスペンスフルなストーリーも面白かった。

シャッフル」を借りた理由は、個人的にこういう“時間モノ”が好きだから
という極めて単純なもの。この手の映画の場合は、やっぱり
いかに「なるほど~、ここがこうつながっていたのか!」という驚きと気づきを
与えてくれるかに尽きる。

そういう意味では、ちょっと期待外れというか、こうだろうなと想像していた
範囲内にストーリーが収まってしまってた。
主人公が、曜日をつなげて考えるところから、もっと予想を裏切ってくれると
思っていただけに、アイデアの割には予定調和。

ラストも、「ええっ!」ってのを狙ったのかもしれないけど、
そうしなければ、あまりにフツーすぎる映画になっちゃうから仕方なく、、、
という感じを受けてしまった。

こういう時間モノだと、ここ数年で面白かったのは「バタフライ・エフェクト」。
なるほど~、こうつながるのねということや、ラストの物悲しさなど、
観終わったときの満腹感、満足感はかなりのものだった。
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by basscla1 | 2009-10-07 01:39 | 映画  

『サマーウォーズ』をやっと観てきた

過去2回、新宿バルト9に足を運んだのだが、「満席」で観られなかったので、
今回は11時過ぎに着いて、19時の回を予約。
さすがに余裕だったものの、それでも真ん中あたりは埋まっているので驚いた。

作品のテーマ性だとか、人とのつながりといったことは
他でもたくさん言ってるし、実際その通りだと思うので、それ以外のことをちょっと。

この作品、とにかくテンポが良くて、観ていてとても気持ち良かった。
冒頭の「OZ」の世界の説明なんて、ビジュアルイメージの豊かさにも驚いたけど、
情報整理がうまくて、短時間でこの世界がどんなものなのかをわからせてくれた。

片田舎とネットの世界そして世界規模の事件など、アニメーションならではの
規模の大きな話の展開でありながら、なにがどうなってるのかが分かりやすいので
「あれ、どうなってるんだっけ?」という余計な部分に気を回さず楽しめた。
だからこそ、観終わっての爽快感があるんだなと実感した。

あとは、サウンドデザインもよかったなぁ。特に夏の田舎に流れるいろんな「音」
蝉の鳴き声や風鈴の音色などのゆったり感と、OAの世界の音。
この辺の対比もすごく良かった。

もう1回劇場で観たいし、Blu-rayプレイヤー持っていないけど、
それでも観てみたいと思うくらい、大満足の1本だった。

*19時の回にもかかわらず、劇場内はほぼ満席。若い層が多かったけど、
  前にいた女の子なんか、涙流してた。とにかく、みんな笑顔で、
  観客の満足度がかなり高い感じ。まだまだ動員伸びるのは間違いなさそう。
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by basscla1 | 2009-09-13 13:52 | 映画  

『レスラー』を見た

 『レスラー』を初日に、シネマライズで観てきた。
ここの劇場に行くのは本当に久しぶり。
20時と、最後の回だったからか、観客はそこまで多くなかった。

この映画、「いい」という評判は聞いていたものの、
ミッキー・ローク主演ということ以外は予備知識を入れ手なかった。

これほど魂を揺さぶられる映画を久々に見ましたよ。
要は、不器用でバカな男の生き様なのだが、
男ならば誰しも熱くなることは間違いないだろう。

自分の存在価値、存在場所のために、
いろんなことをかなぐり捨てて挑むランディの姿、、、
試合前の演説とラストシーンはかなりウルウルしてしまった、

それにしても、ミッキー・ロークはよくあれだけの体を作り上げたもんだ。
劇中に出てくる薬物でも使ったのではないかと思われるくらい
プッシュアップしてる。これを見てしまったら、
日本で行われた、あの「猫パンチ事件」をそろそろ忘れてあげても
いいかなと思う。
見た本数は少ないけれど、今年の中では一番良かった。

そして、映画を見終わり、家に帰ってテレビを付けると
「三沢光晴氏 試合中に死亡」のニュースが、、、
なんだか、この映画がよけい印象深いものになりました、、、
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by basscla1 | 2009-06-16 00:57 | 映画  

『レッドクリフPART2』 『スラムドッグ$ミリオネア』 『バーン・アフター・リーディング』を観た

ゴールデンウィーク中には、何本か映画をみた。
最近ずっと映画館で、観ていなかったので、
1カ月の間に3本も観るのは本当に久しぶりだ。

■『レッドクリフPART2』
1本目と同様、最初に日本語ナレーションの丁寧な解説が付き、
現在どのような状況なのか、前作の内容を忘れていても、
それを思い出させてくれるようになっていた。本編は、
かなり脚色がなされていて、もうやりたい放題状態。

10万本の矢を集めるところなどは結構楽しかったのだが、
メインの戦闘に入るまでの展開がちょっとまどろっこしい。
そして、戦闘が始まると、今度は炎ばかりで、だいたいのシーンが
同じような感じに見えてしまった気がする。

最後、史実であればもちろん曹操が死ぬことはないんだけど、
どう考えてもあの展開で殺さないのはおかしい。
というか「なんのために、これだけの戦いをしたの?」という感じだ。
これでは命がけで戦った兵士も浮かばれないだろう。

そして、ヴィッキー・チャオのエピソードのばかばかしさといったら!
でもなぜかちょっとウルッとしてしまうのは、監督の手腕なのか?
とにかくつっこみどころ満載だけど、観ている間は楽しめた。

■『スラムドッグ・ミリオネア』
とにかくパワーあふれる1本。インドの持っている清濁すべて飲み込んで、
勢いがそのまま画面にでてきているような感じだった。

流れている音楽も含めて、『トレイン・スポッティング』を髣髴させるような
疾走感があるのだけど、インド、ムンバイの持つ勢いは今回の方が印象的。

クイズの問題と主人公ジャマールの半生を重ねて展開していく脚本は、
観ている間は「そんな都合よく」と感じさせない。
事前情報をあまり入れずに行ったので、観る前はスラムの青年が
クイズでのし上がっていくのかと思いきや、思いっきり純愛映画なのには驚いた。

最後、「2000万ルピーの問題がそれ?」というくらい簡単なので
拍子抜けしてしまうことはあるものの、話の展開でいえば、
お金ではなく女性への一途な思いが筋の中心だとわかっているから、
もはやそれがどうでもよくなっている。

『ミリオネア』というクイズ番組のルールうまく取り入れた最後の演出も
とてもよかったし、エンディングの演出まで楽しめた。
やっぱり今年観るべき1本だと感じた。

■『バーン・アフター・リーディング』
コーエン兄弟の最新作ということ以外、なにも情報を得ずに観た。
この監督は、きわめてどうでもいい話を映画にするのが好きなんだろうなぁ。
大笑いするというより、クスりと静かに笑うような感じでしたね。

一番おかしかったのは、アホな役を演じてるブラット・ピットと、ジョン・マルコビッチの
電話でのやり取り。ぜんぜんかみ合っていない感じがおかしかった。

これ、六本木ヒルズのTOHOシネマズで観たんだけど、以外に人気があって、
一番前の席になってしまった。シネコンは基本的に観やすいから大丈夫だろうと
思っていたら、なんと、一番栄えは、思いっきりスクリーンを見上げなきゃいけなくて、
これがかなりつらかった。あんな席、作らなくてもいいのになぁ、、、、
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by basscla1 | 2009-05-05 20:23 | 映画  

『ウォッチメン』を観た

アメコミの映画化とはいえ、予告編の重厚な雰囲気と
「監視者を監視するのはだれか?」というコピーに興味を持ったので、
170分という時間は気になりながらも観に行ってきた。

久しぶりに行ったのは、新宿のバルト9。
公開2日目ということもあり、お客さんはそこそこ。
でも、当然ながら異常に男子率が高かった。

内容は、かなり重々しい感じ。しかも、ニクソン大統領や
ベトナム戦争、ケネディ暗殺など、2次大戦後のアメリカ史になぞられて、
その影にヒーローたちがいたという設定になっている。

そうした現実の中に、あの冗談としか思えない
コスプレヒーローが大真面目に映っているものだから、
ものすごい違和感があった。

でも、その違和感というのを映画の中の世界でも、
普通の人は持っていて、そうしたヒーローに対して、
「あいつらはヘンだ」と感じてるところもある。
そいういう設定がちゃんとしているなぁ、と観ていて思った。

詳しくは書けないですが、ラストもとても印象的。
映画の語り部である「ロールシャッハ」が象徴するように、
見る人によって現実派いかようにでもとらえられるというメッセージは
確かにこういうジャンルの映画では珍しいかも。

などなど、いろいろあるのだが、やっぱり170分は長かった、、、
あとは、同じような雰囲気ののある『ダークナイト』に比べると、
ちょっとアクションの見せ場が少ない気がした。
日本では確実にヒットしないだろうなぁ。

<気になるポイント>
1人を除いた残りのヒーローは特殊能力はあるの?
それとも普通の人?
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by basscla1 | 2009-03-31 01:14 | 映画  

BSとCSが映るようになった

え~、また久々の更新になってしまいました。

最近気付いたんですが、私の住んでいるところは、
アンテナつけなくても、BSデジタルとCSが見られるんですよ。

ということで、こないだ分波器を買ってきて、
BSデジタルライフに突入しました。

早速、WOWOWとスカパーe2の無料視聴を申し込んだところ、
これまた番組が豊富なこと!

CSIにスタートレック、最近お気に入りのBONESなど
海外ドラマもたくさんだし、映画もたくさん。
ハードディスクに録画しまくってます。

BS、CSで録画したのは
『ロッキー・ザ・ファイナル』、『アドレナリン』、『アメリカン・ギャングスター』
『幸せのちから』『ナイト・ミュージアム』『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』など。

まだ何本か録画してるけど、まだまだ見切れていない、、、
観た中では『ロッキー~』と『幸せのちから』がよかったかなぁ。
あと気付いたのが、ハイビジョン放送の映像が恐ろしくキレイということ。
今までDVDでいいかと思ってたけど、ブルーレイが欲しくなってしまった。

無料期間は2週間。この間に録画できるだけしておかなければ。
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by basscla1 | 2009-03-17 01:02 | 映画  

最近観た映画

ううむ、、、久々の更新になってしまった。
イタリア旅行からもう1カ月半が経とうとしてる。
大量に撮影した写真はまだデータのまま、、、いくつかはプリントしなければ。
ああ、あの楽しい日々が思い出されるなぁ。

久々に劇場で観たのは『007 慰めの報酬』
最近はすっかりDVDが主流になってしまった、、、


■『007慰めの報酬』
→ううむ、、、前作はあんなに面白かったのになぁ、、、
 なんか、ワクワクドキドキしない。最初のカーチェイスと
 イタリアの街中の追いかけっこまでは良い感じだったけど、
 そっからが、なんかノレなかった。
 なんというか、『007』特有のユーモアがごっそり抜け落ちてしまった。
 その結果、できそこないの『ボーン』シリーズみたいな印象を受けた。

■『ジェーン・オースティンの読書会』
→DVDで鑑賞。でも途中ちょっと眠ってしまった、、、
 この作家、本当に慕われているんだなぁということがよく分かった。
 映画で『プライドと偏見』を観ただけで、まったく読んだことがないけど、
 どんなものなのか、一度読んでみようかな。

■『ガチ・ボーイ』
→事故で新しいことが覚えられなくなるという、明らかに
 『50回目のファーストキス』を参考にしたであろう設定。
 でも、アプローチの仕方はまったく違って、そこが面白かった。
 記憶はないけど、体は覚えているというセリフがグッとくる、
 期待しないで観たら、意外に面白かった。

■『アポカリプト』
→妹に進められて観てみたけど、このスピード感、
 シンプルなストーリーだけに面白かった!
 逃げてばかりの主人公が、最後反撃に移るときの
 爽快感といったら!最初のあれがきっと、、、
 と読めてしまうところはあるものの、疾走感があるので気にならない。
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by basscla1 | 2009-02-17 22:57 | 映画  

最近観た映画

いやあ、あまりの忙しさに更新が滞ってしまいました。

11月に観た映画を忘れないうちにメモしておかないと。

『イーグル・アイ』
→設定はかなりトンデモ系だけど、スピード感ある演出のせいもあって
  かなり楽しめた。また、「9.11以降のアメリカ映画は変わったなぁ」
  と思わせてくれる1本でもあった。


『ホステル』
→サスペンスとして面白いといわれて借りたけど、とにかく痛い!怖い!
  こういうのが苦手なのでかなりキツかった。
  でも、通常生き残るだろうなという人物がいなくなったりと、
  いわゆる王道をはずしているようにも感じた。

『うた魂』
→公開時に気になっていた1本。尾崎の「15の夜」が最高!
  夏帆ちゃんのコメディエンヌとしての魅力もさることながら、
  同級生2人もなかなか良かった。

『クワイエットルームへようこそ』
→これってこんな話だったんだ。クセモノ俳優がたくさん出演
  している中で、蒼井優の存在感は相変わらず。
  そして、妻夫木聡がこれまた良かった。バカな後輩役なんだけど、
  ほんとものの見事にバカっぽい(笑)。ストーリーというより
  キャラの面白さの方が強かった。

『アフタースクール』
→こないだ『運命じゃない人』を観てから、ずっと観たかった1本。
 いやあ、今回もやってくれましたねぇ。考えながら観てたけど、
 あそこまでは読み切れなかった。大泉洋をはじめ、主演3人がよかったなぁ。
 特に、ラスト近くの大泉洋のセリフが印象的だった。

 邦画は、TV局のわけわかんない企画じゃなくて、
 こういう脚本が書ける実力のある監督にこそ、もっと時間とお金を出すべきでしょう。

 
  
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by basscla1 | 2008-12-03 02:01 | 映画